はそうした巨視的現象の法則からなる独立した物理学上の理論体系である。ここで注意しなければならないのは熱力学や流体力学はそれらの適用範囲にお いては、他の理論から完全に閉じた理論体系として存在していて、微視的現象を記述する量子力学の下位理論ではないことである。

現代の物理学は巨視的な現象を構成する実在の物質は究極的にはすべて微視的な素粒子から構成されると考えるので、巨視的現象の理論と微視的現象を記 述する量子力学とをつなぐ理論や現象も物理学の重要な研究テーマのひとつである。一般的にこの分野では統計物理学と呼ばれる強力な手法が使われる。らによって開発されたこの手法は構成粒子の振る舞いを統計的に処理す ることによって巨視的現象と結びつけるものである。古典力学の範囲内では現象を確率的に扱うことの正当性が常に問題とされてきたの登場によって確率的扱いの根拠を量子力学に求めることが可能になったが、量子力学を出発点として統計物理 学を構築する試みは、いまだ完成したとは言えない。

大量の数値計算を可能にすによって、大量の粒子の理論的振る舞いを数値的にシミュレートして巨視的な振る舞 いを再現させようとする

 

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